2018年10月28日土曜日

横浜・日産スタジアム 観客数46,168人

37 ー 20 ALL BLACKS 勝利

看板選手のイズラエル・フォラウ選手はこの時怪我で来日出来ず。
新横浜駅構内 大迫力の看板で気分が上がる

地球最強のラグビーが日本へ

ラグビーNZ代表(愛称はALL BLACKS)とAUS代表(愛称はWallabies)の対抗戦ブレディスローカップは1931年から始まる。対抗戦の勝者に当時のニュージーランド総督ブレディスロー卿からカップが贈呈されたのがルーツだ。対戦成績はALL BLACKSの45勝12敗(2017年迄)。ちなみにこれ以後もALL BLACKSがカップを保持し続けている。Wallabiesが最後にカップを獲得したのは2001年。近年はかなり苦戦している。

もっとも対戦成績こそALL BLACKSが圧倒しているとはいえ、そこは長年のライバル同士。意地と意地がぶつかり合う対抗戦は常に拮抗し、好ゲームが繰り広げられる。やはり歴史あるこの一戦はラグビーファン垂涎の黄金カードといえる。ましてや当該国以外でこの対抗戦が行われる事がそもそも特別なのだ(過去には日本と香港で各1回ずつ開催されたのみ)。前年に続きこの年も遠路はるばる新横浜へ…期待に胸が高鳴る。

ブレディスローカップが日本で観られる喜び。
スタジアムの横断幕

筆者はラグビー好きを自称しているものの、実は1996年~2010年はラグビー観戦を休止していた。仕事が忙しかった為でもあるが、ラグビーW杯1995南アフリカ大会でのJAPANALL BLACKS、いわゆる「ブルームフォンテーンの悪夢」の試合後、失望により暫くJAPANの試合を全く観なくなってしまった。世界のトップチームとの差があまりにも大きく、応援する気をなくしてしまったのだ。だが実はこの期間はラグビーというスポーツが大きく変貌した期間だった。

変化のきっかけは前述したラグビーW杯1995南アフリカ大会ALL BLACKSの怪物WTB、ジョナ・ロムーの登場である。誰もがそのプレーを観たくなるようなスーパースターの出現により、ラグビーのプロ化が急速に進んだ。驚くべき事に、それまでラグビーはアマチュアスポーツだったのだ。プロ選手が誕生しルールが改正され、ひと言でいえば観ていて楽しいスポーツになった。

筆者はラグビーW杯2011NZ大会からテストマッチのTV観戦を再開し、久々に観た競技の変化に本当に驚いた。速さや激しさ、選手達の体格は15年前の記憶とあまりにも違っていた。その進化は素人からみても明らかだった。

そのラグビーW杯2011NZ大会のスターといえば、ALL BLACKS キャプテンのFLリッチー・マコウ、SOダン・カーター CTBソニー・ビル・ウィリアムズWallabiesのFLデビッド・ポーコック、SHウィル・ゲニア、SOクェイド・クーパーといった名手達。そのプレーをTV観戦し、進化した新たなラグビーに魅せられて以来、いつかその名手達の試合を生観戦出来ればと夢見ていたが、ついに実現してしまった。日産スタジアムでのこの試合は筆者にとってそんな思い入れのある試合だった。

初めての生ハカは迫力満点!

ALL BLACKSといえばハカ。昔は「ウォー・クライ」と呼んでいたが、いつのまにか「ハカ」と呼ぶようになった。生「ハカ」はラグビーファンの夢。今回は「カ・マテ」だったが、次回機会があれば「カパ・オ・パンゴ」も是非観たい。今回は例によって生「ハカ」の写真はない。残念。肝心の試合は高度なスキルと極限まで鍛えられた肉体の激しい衝突。看板に偽りなし。「地球最強のラグビー」を堪能できた。試合の詳細はコチラ

2023年4月1日土曜日からは J SPORTSラグビーワールドカップ100選!が放送・配信予定。

2023年9月9日土曜日からは J SPORTS で「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」が放送・配信予定。

2023年7月8日土曜日からは WOWOW南半球4カ国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップが6試合放映予定。