2007年10月6日土曜日
Marceilla Stade Vélodrome 観客数59,120人(テレビ観戦)
12 - 10 England勝利
前大会の雪辱なるか
Wallabiesは予選プールB組1位で通過。Fiji、Wales、Canada、Japanを相手に全勝を挙げ、総得点215点総失点41点と他を圧倒して勝ち上がってきた。前回大会の準優勝メンバーが5人残り、経験値も十分。特にBKには当時世界最多139キャップ目となったSHジョージ・グレーガンやWTBロテ・トゥキリ、キャプテンで世界一のアウトサイドCTBスターリング・モートロックといった前回大会経験者に加え、CTBマット・ギタウやFBクリス・レイサムといった才能豊かな選手も揃えて高い得点力を誇る。
大会初の連覇なるか
ディフェンディングチャンピオンのEnglandは予選プールA組2位で準々決勝へ勝ち上がってきた。前回大会とは違い予選プールでSPRINGBOKSに 0-36 と完敗するなど、ここまで苦戦している印象がある。抜群の決定力を誇るFBジェイソン・ロビンソンが健在とはいえ、トライを量産するチームカラーではない。強力FWで陣地を獲得し、前回大会の得点王SOジョニー・ウィルキンソンが正確なキックでチームを勝利に導く得意のパターンに持ち込めるかが見所となる。
両者一歩も引かない熱戦
前半6分にWallabiesのキャプテンでCTBスターリング・モートロックがPGを決めると、Englandも負けじとSOジョニー・ウィルキンソンが前半22分、25分にPGを決め返す。ちなみに前半25分のPGでウィルキンソンはW杯での通算得点が228点となり歴代最多となった。EnglandはスクラムでPRアンドリュー・シェリダンがWallabiesのPRガイ・シェパードソンを圧倒。予想通りFW戦では苦戦するWallabiesだったが、EnglandのBKのミスを突き前半32分にCTBスターリング・モートロックの突破からWTBロテ・トゥキリがトライ。コンバージョンキックも決まり 10-6 とWallabies4点リードで前半を折り返す。
後半に入ると、WallabiesはCTBスターリング・モートロックや交代出場したWTBドリュー・ミッチェルらが再三鋭い突破を見せる。しかしEnglandの激しいプレッシャーからか、ハンドリングエラーを繰り返し、前半同様スクラムでは圧倒されて得点できない。一方のEnglandは後半12分、20分とウィルキンソンがPGを決めて 12-10 と逆転に成功する。後半に入って得点のないWallabiesは、ついに後半37分に敵陣でペナルティキックのチャンスを得る。しかし逆転の望みを賭けたPGのキックは無情にも外れ、ここでタイムアップ。Wallabiesは前回大会に続き悔しい敗戦となった。