ラグビーワールドカップ2015England大会予選プールB組
2015年9月19日土曜日
Brighton American Express Community Stadium 観客数29,290人(テレビ観戦)
34 - 32 Japanが24年振り2回目の勝利 !!
エディJapan出陣
Japanは過去7回のラグビーワールドカップに全て出場しているが成績は1勝21敗2分け。24年前の第2回W杯でZimbabweに 51-8 で勝利したのが最後となる。その間には1995年第3回W杯で「ブルームフォンテインの惨劇」も味わった。SPRINGBOKSとは初対戦となるが、相手はW杯2回優勝の強豪だけに苦戦は必至と思われる。それでも指揮を執るのは世界的名将エディ・ジョーンズHC。4年間厳しい練習でJapanを鍛え、W杯で勝利するための戦略を練り上げてきた。大方の予想を覆し金星を挙げることが出来るか。
立ちはだかるサイズとパワー
SPRINGBOKSは1995年の第3回W杯以降5回連続5回目の出場。W杯通算成績は24勝4敗で勝率はALL BLACKSをも凌ぐ。前回大会はベスト8止まりだったものの、サイズとパワーは世界一。LOヴィクター・マットフィールド、No.8スカルク・バーガー、WTBブライアン・ハバナなど2007フランス大会優勝経験者も先発メンバーに名を連ねる。経験値が高く、サイズとパワーでも上回るSPRINGBOKSが圧倒的優位と思われた。
テストマッチ史上最大の番狂わせ
前半を終わってもSPRINGBOKSのリードは僅か2点。12-10 の内訳はJapanは1トライ1コンバージョン1PG、SPRINGBOKSは2トライ1コンバージョン。Japanの大健闘にスタジアムが沸く。SPRINGBOKS相手にJapanがモールでトライを取るなんて誰が想像しただろうか。スクラムではダイレクトフッキングで早い球出し、相手のタッチキックではクィックスローで再開するなどあらゆる局面で工夫と意図がありミスが少なかった。どれほどの準備をしてJapanがこの試合に臨んだか、明らかに準備不足のSPRINGBOKSとは対照的だった。
後半にはミスマッチを活かした突破で2トライを許すも、JapanはFB五郎丸歩が4PGを挙げ食い下がる。後半28分には敵陣でのラインアウトからサインプレーでディフェンスラインを突破しFB五郎丸歩がトライ。この試合5度目の同点となる。後半32分に勝ち越しのPGを決められたJapanは最後の猛攻を見せる。試合終了間際ゴール前でPGのチャンスを得るとキャプテンのリーチ・マイケルはスクラムを選択。この勇気ある決断により日本のラグビーの歴史は変わった。リーチ・マイケル、真壁伸弥らが突進。最後は立川理道からアマナキ・レレイ・マフィと繋ぎ、後半38分に交代出場のカーン・ヘスケスが逆転トライ。Japanは歴史的な2勝目を優勝候補のSPRINGBOKSから奪った。