2015年10月24日土曜日
London Twickenham Stadium 収容客数82,000人(テレビ観戦)
20 - 18 ALL BLACKS勝利
連覇に死角なしの王者
連覇を狙うALL BLACKSはここまで全勝。準決勝でも宿敵Franceを 62-13 と圧倒して勝ち上がってきた。前回大会の優勝経験者が11人残り、この試合の先発メンバーの総キャップ数は960を超える。ジュリアン・サヴェア、ネへ・ミルナースカッダーのWTBコンビや、ブロディ・レタリック、サム・ホワイトロックのLOコンビなど有望な新鋭も登場している。何より大黒柱のFLリッチー・マコウとSOダン・カーター、2人のスーパースターの存在が大きい。連覇に向けて、攻守に死角はない。
3度目の優勝なるか
予選プールB組では初戦で初対戦のJapanによもやの敗戦を喫したSPRINGBOKS。ショッキングな敗戦からチームを立て直し、準決勝まで勝ち上がってきた。FLスカルク・バーガーやSHフーリー・デュプリア、WTBブライアン・ハバナといった2007年W杯優勝メンバーが健在で、SOハンドレ・ポラードやLOエベン・エツベスら若手メンバーをリードする。サイズとパワーは間違いなく世界トップクラス。ALL BLACKSとの対戦では劣勢と見られるが、堅いディフェンスから得意のセットプレーに持ち込む。その上でキックで陣地を獲得しPGやDGで得点を重ねる展開に持ち込めれば勝機はある。
前半はSPRINGBOKSリード
ALL BLACKSとSPRINGBOKSは1921年から始まりこの試合で通算91試合目の対戦。これまでの90戦はALL BLACKSの 52勝35敗3分け。W杯だけの対戦に限ると過去3戦戦いSPRINGBOKSが2勝1敗と勝ち越している。近年こそALL BLACKSが大きく勝ち越しているが、SPRINGBOKSはALL BLACKSと互角に戦える数少ないチームの1つだ。
前半唯一のトライはやはりALL BLACKS。クィックスローでのプレー再開後BK・FWが惜しみなくフォローし最後はキャプテンのリッチー・マコウがFLジェローム・カイノにラストパス。パスを受けたカイノがディフェンスを躱し右隅にトライを決めた。前半はボールとエリアを殆ど支配されたSPRINGBOKSだったが、少ないチャンスを活かし敵陣に入ると反則を誘う。SOハンドレ・ポラードが正確なキックでPGを重ね、SPRINGBOKSが前半 12-7 とリードする。
前半終了間際に不運なペナルティでFLジェローム・カイノがシンビンとなり後半早々14人で戦うALL BLACKSだったが、不利な状況でSOダン・カーターがDGを決めて2点差に迫る。続く51分にも敵陣で猛攻を重ねたALL BLACKSは交代出場のFBボーデン・バレットがトライを決め逆転。コンバージョンキックも決まり 12-17 とリードを広げる。お互いにPGを重ね、18-20 と2点差まで迫ったSPRINGBOKSだったが、残り10分余りをALL BLACKSがミス無く守り、粘るSPRINGBOKSをついに振り切った。