2007年10月7日日曜日
Marseille Stade Velodrome 収容客数67,394人(テレビ観戦)
37 - 20 SPRINGBOKS勝利
充実のBOKS
SPRINGBOKSは予選プールA組で4戦4勝。Tonga戦は苦戦したが、これはSPRINGBOKSのメンバー編成上の問題(主力選手の温存)が主な要因で、むしろ前回大会の優勝チーム・Englandを完封した強さが目立った。BKでは、92キャップ目となるベテランFBパーシー・モンゴメリー、二十歳の新星CTBフランソワ・ステイン、WTBブライアン・ハバナとJ・P・ピーターセンのコンビと才能溢れる選手が並び、FWにはHOジョン・スミット主将、LOのヴィクター・マットフィールド、バッキース・ボタの世界最強コンビ、FLスカルク・バーガーなど破壊力抜群。戦力的にはSPRINGBOKS優位は動かない。
出るかフィジアン・マジック
Fijiは予選プールA最終戦でWalesを下して20年ぶり2回目のベスト8進出。そのWales戦で負傷退場したSOニッキー・リトルが欠場するのは痛いが、格上の相手との対戦に失うものはない。前日に行われた準々決勝2試合で、EnglandとFranceがそれぞれ劣勢との見立てを覆したのも好材料かもしれない。SOにはセレマイヤ・バイが入り、CTBセル・ラベニ、WTBヴィリモニ・デラサウと核となるBKプレーヤーは健在。責任感の塊のようなSHモーゼ・ラウルヌニがチームを勝利に導くか。
Fijiの大健闘
ボールを保持して走り回りたいFijiと、セットプレーを増やして密集戦とキックで圧倒したいSPRINGBOKS。前半はBOKSの手堅い試合運びでCTBジャック・フーリーとHOジョン・スミットのトライなどで 13-3 とリードして前半を終える。
後半10分にBOKSのJ・P・ピーターセンがトライを決めて 20-6 とリードを広げ、CTBセル・ラベニがシンビンとなり数的不利となったFijiはそれでも諦めなかった。逆にWTBヴィリモニ・デラサウ、WTBシレリ・ボンボが連続トライでついに同点に追いつく。
後半30分まで 20-23 と3点差でFijiが食らいつき逆転のチャンスもあったが、後半30分にSPRINGBOKSのFLジョアン・スミスが、40分にはSOブッチ・ジェームスがトライを重ね、漸くFijiを振り切った。
Fijiは後半20分にPGを決められ 20-23 と3点リードされた後、逆転のチャンスがあった。後半24分にはCTBセル・ラベニがノックオンでトライ失敗。続く後半26分にはLOイファレイミ・ラワカがゴールラインに飛び込むが、J・P・ピーターセンの素晴らしいトライセーヴに得点を阻まれた。
最終的に 37-20 と点差が開いたが、もしどちらかのチャンスでトライを取り逆転出来ていれば、勝敗は変わっていたかもしれない。準々決勝にふさわしい名勝負で、試合後はSPRINGBOKSの選手がFijiの選手を握手とハグで称える姿が美しかった。