ラグビーワールドカップ2011 NZ大会 予選プールD組
2011年9月18日日曜日
Hamilton Waikato Stadium 収容客数30,000人(テレビ観戦)
17 - 10 Wales勝利
22歳の主将が牽引
Walesは9月11日のSPRINGBOKS戦では敗戦したものの 16-17 と1点差での惜敗。好調のチーム状態でSamoa戦に臨む。智将ウォーレン・ガットランドHCによりチームは若返り、中心メンバーは22歳の主将FLサム・ウォーバートン以下若手有望選手が揃う。No.8タウルペ・フォレタウ(スピードと突破力が魅力)、SOリース・プリーストランド(パスだけでなく積極的なランナー)、CTBジェーミー・ロバーツ(193cm110kgの体格を活かしたペネトレーター)、WTBジョージ・ノース(19歳の大型ウィング)と22歳~24歳の選手がズラリと並ぶ。LOには206cmのルーク・チャータリスと197cmのアラン・ウィン・ジョーンズ、FW第一列にはHOヒュー・ベネット、PRアダム・ジョーンズが先発し、セットプレーでは優位か。
ダイレクトプレーが魅力
Samoaは9月14日のNamibia戦は6トライを挙げ 49-12 と圧勝。WTBアレサナ・ツイランギは1人で4トライを挙げる大活躍だった。Walesとは過去7戦して3勝4敗とほぼ互角。2009年11月13日の対戦ではWalesが17-13 と僅差で勝利している。W杯だけでの対戦ではSamoaの2戦2勝。3度目の正直を狙う相手を返り討ちにできるか。CTBセイララ・マプスア、ジョージ・ピシのコンビは突破力抜群。ボールキャリアーがフィットネスを活かしダイレクトプレーでラインブレイクを狙う。FBポール・ウィリアムズの正確なキックも魅力。
粘り強く守るWales
予選プールD組ではSPRINGBOKSが頭1つ抜けているが、Wales、Samoa、Fijiと実力伯仲の強豪が揃い「死のグループ」とも呼ばれた。先述の通り、WalesはW杯では91年、99年にSamoaに敗れ、91年大会では予選プール敗退の憂き目に遭っている。
試合が始まると前半はWalesがPGで先制し、Samoaに一度追いつかれるも再度PGでリードを奪う。前半終了寸前にSamoaはWalesゴール前に迫る。押し寄せるSamoaの怒濤の攻めを必死に阻むWalesだったが、ついにSamoaのPRアンソニー・ペレニセにトライを許し 10-6 とSamoaが4点リードで後半へ進む。
後半に入るとSamoaに疲れが見え始める。Walesはその前の試合から中6日で、Samoaは中3日で臨んだこの試合。スケジュールもコンディションに影響したかもしれない。
WalesはエースWTBシェーン・ウィリアムズや、後半にFBジェームズ・フックに代わって入ったリー・ハーフペニーのラインブレイクが目立つようになる。PG2本をSOプリーストランドが決め逆転したWalesは後半28分WTBシェーン・ウィリアムズがこぼれ球を拾ってトライ。粘るSamoaを突き放し、W杯3度目の対戦でついにSamoaに対し初勝利を挙げた。