ラグビーワールドカップ1991 England大会予選プールA組
1991年10月13日日曜日
Leicester Welford Road Stadium 観客数16,200人(テレビ観戦)
31 - 21 ALL BLACKS勝利
連覇を狙う黒衣軍団
ALL BLACKSは第1回W杯を制したメンバーが8人残り、高い経験値で連覇を狙う。前回大会得点王のSOグラント・フォックスや、トライ王WTBジョン・カーワンらが健在。日曜日は安息日となる宗教上の理由で、世界一のオープンサイドFLマイケル・ジョーンズは欠場。
無心で挑むアズーリ
ItalyはEnglandには敗れたものの、Americaには30-9と勝利してプール戦最終戦に臨む。
Italy大健闘
大番狂わせこそなかったが、Italyは大健闘をみせた。ALL BLACKSのSOグラント・フォックスの正確なPGや(この試合でフォックスは国際試合での得点記録が500点を超えた)、FLジンザン・ブルックによる前半2分のペナルティからのサインプレー、CTBクレイグ・イネスに決められた敵陣22mからのロングパス、WTBヴァアイガ・トゥイガマラには力強い突破と独走、SHジェイソン・ヒューイットにはスクラムサイド突破からのサポートで計4トライを許しながら、逆転圏内の点差で食らいついてゆく。
ItalyのCTBディエゴ・ドミンゲスのPGとWTBマルチェロ・クッチータ、SOマッシモ・ボノミのトライで10点差まで迫る。ALL BLACKSは勝利したが、冷や汗ものの勝利だった。
10月の英国にしては高い気温、今ではあり得ない長い芝などの条件が重なり、Italyの粘りが光る好ゲームとなった。