2023年7月8日土曜日

東京・青山 秩父宮ラグビー場 観客数22,283人 (テレビ観戦)

38 - 6 All Blacks XV 勝利

W杯前の強化シリーズ初戦

ラグビー日本代表は、9月8日に開幕するラグビーワールドカップ(RWC)フランス大会に向けて強化の最終段階を迎えている。本大会までに予定されているのは6試合。7月8日(土)、最初に行われるのが「リポビタンDチャレンジカップ2023」JAPAN XV(ジャパン・フィフティーン)対ALL BLACKS XV(オールブラックス・フィフティーン)だ。この試合のみ、日本代表ではなくジャパン・フィフティーンとして戦い、若い選手にチャンスを与える。

オールブラックス

ALL BLACKS予備軍が来日

ABフィフティーンは、ニュージーランド代表キャップ17を持つSHブラッド・ウェバー、スーパーラグビー(SR)のハイランダーズでキャプテンを務めるFLビリー・ハーモンが共同キャプテンとしてチームを引っ張る。今季のSRパシフィックで優勝したクルセイダーズから、LOクイントン・ストレンジ、NO8クリスチャン・リオ=ウィリー、CTBジャック・グッドヒューが先発。元セブンズ・ニュージーランド代表で東京オリンピックにも出場したWTBエテネ・ナナイ=セトゥロらSRのトップクラスの選手が揃う。

ノートライでの敗戦

2カ月後に開幕するラグビーワールドカップ2023フランス大会へ向け、日本代表の国内5連戦が始まった。今年最初の試合は7月8日、JAPAN XV(ジャパン・フィフティーン)という名義で東京・秩父宮ラグビー場にニュージーランド代表予備軍ともいわれるオールブラックスXVを迎え、前半は競ったものの後半に失点を重ね、6-38で敗れた。

 先制したのはジャパンだった。
 序盤、敵陣深くに入り、いったんボールを失ったものの、すぐに共同主将のFLリーチ マイケルらがブレイクダウンで奮闘して相手の反則を引き出し、SO松田力也がペナルティゴール(PG)を決めた。

しかし15分、ジャパンに反則が続いてオールブラックスXVがゴール前のスクラムから攻めるチャンスをつかみ、SOスティーヴン・ペロフェタがディフェンスを抜けて最初のトライを決めた。19分にはPGで加点。その後、ジャパンはPGで3点を奪い返した。

 そしてハーフタイム前、オールブラックスXVがスクラムで圧力をかけてジャパンの反則を引き出し、さらに3点を追加。ジャパンは6-11で折り返しとなった。

暑さ厳しいコンディションのなか、フィジカリティで優勢だったオールブラックスXVは後半早々にもブレイクダウンでジャパンにプレッシャーをかけ、PGで加点。
 さらに55分(後半15分)、2019年のワールドカップ出場者でもあるSHブラッド・ウェバーとCTBジャック・グッドヒューの連係からチャンスを広げ、サポートで再びボールを手にしたグッドヒューがフィニッシャーとなった。

 黒衣軍は62分にもスクラムから攻め、パスは乱れたが、ルーズボールを共同主将のFLビリー・ハーモンが足にかけてキープでつなぎ、WTBエテネ・ナナイ=セトゥロのトライにつながった。その後もペースを握り、67分にも5点を追加。

試合終了間際にはオールブラックスXVの途中出場SHフォラウ・ファカタヴァが軽快なフットワークでディフェンスを切り裂いてゴールに持ち込み、大差がついた。

 一方、ジャパンのリーチ マイケル主将は、「望んでいる結果ではなかった。悔しい」と厳しい表情でコメント。ノートライに終わったことについては、「継続アタックできなくて、ノックオンしたり、ターンオーバーされたりの繰り返し。暑いなか、キッキングゲームというプランだったが、うまくハマらなかった」と振り返る。強化中のディフェンスについては、ラインスピードを改善点とした。「この試合をしっかり反省して、来週から立て直したい」

 両チームは15日、熊本・えがお健康スタジアムで再び激突する。

投稿者

ラグビー好きの食いしん坊

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)