2023年7月29日土曜日
大阪府 東大阪市花園ラグビー場 観客数21,138人(テレビ観戦)
21 - 16 Japan 勝利
リーチの欠場が痛い
ラグビーワールドカップ(RWC)フランス大会開幕まで日本代表に残された実戦の機会は3試合。リポビタンDチャレンジカップ2023「パシフィックネーションズシリーズ」の第2戦は、7月29日(土)、東大阪市花園ラグビー場にて開催される。第1戦でサモアに惜敗した日本代表としてはなんとしても白星が欲しいところだが、トンガにはサモア以上に優れた個人技を持つ選手が多い。
日本代表は、7月27日、トンガ戦のメンバーを発表した。FW第一列は、PR稲垣啓太、HO坂手淳史、PRヴァル アサエリ愛の埼玉ワイルドナイツの3人。ヴァルは怪我からの復帰で先発スタート。サモア戦先発の具智元がリザーブに入る。FW第二列は、オールブラックス・フィフティーン戦から4試合連続の先発となるLOアマト・ファカタヴァ、この夏初先発のLOヘル ウヴェ。ここまで好パフォーマンスのLOジェームス・ムーアはリザーブへ。FW第三列は前節レッドカードを受けたリーチ マイケルは出場停止のため、姫野和樹がリーチに代わってNO8に入る。怪我から復帰のFLベン・ガンターが7番、FLジャック・コーネルセンは先週に続き6番に入った。
フル回転で活躍するファカタヴァについて、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチは、「ボールキャリー、ワークレート、キックチェイスなどよく動いている。試合に出続けているが、疲れを見せていない」と話した。LOではムーアも良い働きをしており、インパクトプレーヤーであるヘル ウヴェと合わせて層が厚くなっている。リザーブにNO8テビタ・タタフが怪我から戻ったのも日本代表にとって朗報だ。身長195cm、体重120kgのガンターの復帰もトンガのように体重が重く、ハードなコンタクトプレーを得意とするチームに対抗するためには心強い。日本代表は、この7月もっともパワフルなFWでトンガに挑む。
親日国との対決
ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会に出場するトンガ代表は、パワーを生かしたプレーを特徴とするチーム。代表選手資格のルール変更を受けて、強豪国の元代表選手が多数加わり、今大会の注目チームになっている。
チームの愛称はイカレ・タヒ(海ワシ)。試合の前に戦いの舞「シピタウ」を披露する。世界ランキング15位(7月31日付)
多数のトンガ出身選手が日本でプレーし、日本代表チームでも重要な役割を担ってきた。両国のラグビー交流は40年以上続いている。
日本戦には、元ニュージーランド代表(NZキャップ17)で、2023-24年シーズンにリーグワン静岡でプレーするチャールズ・ピウタウがFBで先発出場。フランカーで先発したバエア・フィフィタもNZキャップ11を持つ。NZキャップ24のバックス、マラカイ・フェキトアも後半出場した。元オーストラリア代表で浦安に所属するイズラエル・フォラウは登録メンバーから外れた。
同シリーズの後、トンガはカナダを相手にW杯ウォームアップ試合を行い、W杯本番に備える。
今年のテストマッチ初勝利
世界ランク12位のラグビー日本代表は29日、同15位のトンガ代表を21-16で下し、ワールドカップイヤー初勝利を飾りました。
序盤はゴール前まで押し込まれる時間が続く中、なんとか耐える日本。すると前半20分、スクラムから左に展開、最後はジョネ・ナイカブラ選手がフリーで受け、先制点となる代表初トライを決めました。 その3分後にはトンガ代表にトライを決められ同点。それでも5-5のまま迎えた前半31分、李承信がPGを決めて8-5とリードすると、前半40分にはアマト・ファカタヴァ選手が22日のサモア戦に続く2試合連続トライを決めて13-5でハーフタイムを迎えます。 後半は両者点の取り合い。早々にトンガのウィリアム・ハヴィリ選手に2本のPGを決められ2点差に迫られた日本は後半13分、セミシ・マシレワ選手が右サイドからトライを成功。しかしその4分後にはサミュエラ・モリ選手にトライを決められ再び2点差となります。 それでも日本は後半から李承信選手と代わった松田力也選手がPGを決め5点差に引き離すと、終了間際には松島幸太朗選手や堀江翔太選手が日本のゴールラインを脅かすトンガ攻撃陣に対して必死の守り。リードを守り切りました。