2023年8月5日土曜日

東京都 青山 秩父宮ラグビー場 観客数22,137人(生観戦)

35 - 12 Fiji 勝利

精悍さの光る才能軍団

フィジー代表、愛称は「フライング・フィジアンズ(Flying Fijians)」。変幻自在のパスワークとランニングでまさに「空を飛ぶよう」なプレーを見せる。
俊敏性とスキルを生かしたオフロードプレーと華麗なランニングが伝統のスタイル。
ワールドラグビーランキングは7位(8/28付)に位置し、1995年大会での予選敗退以外、ワールドカップ(W杯)本大会すべてに出場している。最高成績は2回のベスト8。
注目選手はセンターのセミ・ラドラドラ。フィジー代表のスーパースターであり、そのパワフルなランニングやオフロードプレーは相手にとって脅威。2021年東京五輪7人制フィジー代表でも活躍し、金メダルの立役者となった。
他にもヨーロッパで活躍するレキマ・タギタギバルなど注目選手は多数。フライング・フィジアンズの華麗な進撃に期待したい。

まず世界ランキングは、日本代表の12位に対してフィジー代表は10位と格上。このパシフィックネーションズシリーズでも、トンガ代表に36-20、サモア代表に33-19と勝利していますので、ここまで1勝1敗の日本代表の苦戦は必至です。

今回来日したメンバーにも、オリンピック・東京大会(東京2020)の7人制ラグビーで金メダルを獲得した選手が多く名を連ね、オールブラックス(ニュージーランド代表)やワラビーズ(オーストラリア代表)に選出されたことのある選手もいるのです。

人口92万人ほど(2021年現在)のフィジーでは、“国民の4人に1人がラグビーをしている” と言われているほどラグビーが盛んな国。子どもの頃に国内で力を付け、ヨーロッパのプロリーグで活躍する選手が多く、日本にも高校生や大学生の頃からラグビー留学で来日している選手も!

“フライング・フィジアンズ” の愛称を持つフィジー代表。試合前に行われるウォークライ(戦いの舞)“シピ” を披露すると、満員に埋まった秩父宮ラグビー場の日本代表 “桜ジャージー” を身に付けたファンたちからも多くの拍手を受けていました。

Japan連勝なるか

現地時間9月8日(金)に開幕するW杯フランス大会へ向けた、国内5連戦の最終戦。

ここまで1勝3敗のラグビー日本代表は、リポビタンDチャレンジカップ2023「パシフィックネーションズシリーズ第3戦」で、世界ランキング10位のフィジーを東京・秩父宮に迎えた。

序盤、日本は先に敵陣深くに入ったが得点できず、逆に4分、ロストボールからカウンターを許し、フィジーの主将を務めるCTBワイセア・ナヤザレヴがゴールへ走りきり先制した。

そして、7分には桜のジャージーを着たラブスカフニが危険なタックルでレッドカードを提示され、退場。日本は1人少なくなり、苦しくなった。
 けがを克服してワールドカップ前に戦列復帰した主将経験者のラブスカフニだが、2週間前の札幌で同じようなプレーでレッドカードもらったリーチ マイケルのように、数試合の出場停止処分が科される可能性があり、ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチのワールドカップメンバー選考にも影響するかもしれない。

 数的有利となったフィジーは17分にも攻め込み、ゴール前のピック&ゴーでPRエロニ・マウィがトライ。

 FW3列のスペシャリストを1人欠いた日本は、スクラムでも劣勢を強いられ、なかなか流れを引き寄せることができなかった。38分にもプレッシャーをかけられ相手にゴール前スクラムを与えると、日本のパックは押され、ボールを持ち出したフィジーのSHシミオネ・クルヴォリがトライゲッターとなった。

 0-21で折り返した日本は、後半、ハードワークで食らいついていたが、58分(後半18分)、ハンドスキルがあって走力も高いフィジーのFWが連係で壁に穴をあけ、SHフランク・ロマニのトライにつながった。

2万2137人の観客の前で意地を見せたい日本は69分、CTB長田智希が自陣から抜け出して力走で大きくゲインし、ゴールに迫ったが、追いつかれノックオン。
 それでも71分、敵陣22メートルライン内でのスクラムから、ファーストレシーバーのWTBジョネ・ナイカブラが果敢にタテを突き、タックルされてボールリリース後、すばやくピックアップして突進し、母国の代表相手にトライを決めた。

 活気づいた日本。
 終盤、規律が乱れたフィジーにイエローカードが出ると、日本は77分にもゴールに迫り、同じくフィジー出身のWTBセミシ・マシレワがインゴール左隅に飛び込み、連続トライとなった。

 しかし、最後はフィジーが7点を奪い返して締めくくり、試合終了となった。

 共同キャプテンを務めた姫野和樹は、「(14人になって)難しい試合になったが、それを言い訳にすることはできない。ワールドカップでこういった状況が起きる可能性もあるし、この結果を真摯に受け止め、自信を持って、信念を持って突き進んでいくしかない」とコメントした。

 ワールドカップに臨む日本代表の大会登録メンバー33人は、8月15日に発表される。

投稿者

ラグビー好きの食いしん坊

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