2023年9月14日木曜日
ラグビーワールドカップ2023フランス大会予選プールA組
Lille Stade Pierre-Mauroy 収容客数50,096人(テレビ観戦)
27 - 12 France勝利
好調France
Franceは開幕戦から大きくメンバーを入れ替えた。
マキシム・リュキュとアントワンヌ・アストイがHBを組み、ゲームをコントロールする。
FBにメルヴィン・ジャミネが入り、CTBヨラム・モエファナは連戦。開幕戦でベンチスタートだったアルチュール・ヴァンサンとコンビを組む。
WTBで連戦のギャバン・ヴィリーエールとペアを組むルイ・ビエル=ビアレは20歳と87日でワールドカップの試合に出場し、最年少記録を更新することになる。
最も注目されているのが、アントニー・ジュロンの復帰だ。今年のシックスネーションズのスコットランド戦で前十字靭帯を断裂し、3月6日に手術を受けてから約6か月で戦列復帰を果たす。
しかもW杯という大舞台でキャプテンとしての復帰である。
ジュロンの復帰は、負傷者が続いているフランスチームに明るい話題と希望を与えるはずだ。
前回大会の健闘が記憶に新しい
ウルグアイ代表、愛称は国鳥の名から「ロス・テロス(Los Teros)」。その特徴はタフさと団結力。フィジカルなプレーと組織的なディフェンスを駆使し、相手に対して徹底的なプレッシャーを掛け続け、スクラムやラックなどの接触プレーでも強さと安定性を発揮する。彼らのプレースタイルは勇敢さと努力を反映しており、チーム全体の連携力が光る。
ワールドカップ(W杯)開幕前のワールドラグビーランキングは17位(9/4付)。過去4度のW杯本大会はいずれもプール戦敗退だが、2019年大会では釜石でフィジー代表に勝利する大番狂わせを成し遂げ注目を集めた。
注目選手は、フッカーのヘルマン・ケスレル。優れたスクラマーであり、強靭なフィジカルとリーダーシップを持ち合わせる。また、SOのフェリペ・ベルチェシは的確なキックと攻撃の組み立てにおいて重要な役割を果たす。その他にも有望な若手選手たちが台頭している。今大会でもロス・テロスは逞しさと成長を示し、世界の強豪との対戦に挑む。
Uruguayが大健闘
前の試合から12人と大幅にメンバーを入れ替えて臨んだフランスはキックオフ直後、敵陣でのスクラムでペナルティ勝ち取ると、ショットを選択し、4分にこのPG(ペナルティゴール)を、FB(フルバック)メルヴィン・ジャミネが決め、早々に先制する。
対するウルグアイも失点直後の6分、ハーフウェイライン付近でのラインアウトから流麗なパスワークを見せ、最後はオープンサイドへのキックパスからWTB(ウィング)ニコラス・フレイタスがトライを決め逆転に成功。
それでも、フランスは序盤からスクラムで相手を圧倒する中、いずれもスクラム絡みで、11分にトライとコンバージョン、さらには16分にPGを決め、13-5として試合の主導権を握る。
この後、フランスは27分にLO(ロック)ロマン・タオフィフェヌアが危険なタックルでシンビンとなり数的不利を強いられるも、10分間を無失点で凌ぐ。しかし、フランスは再び優位に試合を進めるなか、相手インゴール前でウルグアイ最後の牙城を崩し切れず、試合はフランス8点リードのまま後半へ。
後半に入り、ウルグアイは果敢なアタックから鮮やかなラインブレイクでビッグゲインするなど見せ場を作るも、得点に結びつかない展開が続く。一方、フランスも後半6分にPGを外し、追加点のチャンスを逸する。
得点が動いたのは、13分。ウルグアイは敵陣深い位置からのラインアウトを皮切りに、ピッチ中央付近でフェーズを重ね、最後はステップで守備をかわしたFBバルタサール・アマヤがトライを決めると、角度のないコンバージョンをSO(スタンドオフ)フェリペ・エチェヴェリが決め、1点差に詰め寄る。
しかし、フランスは15分に途中出場のHO(フッカー)ペアト・モヴァカがトライを決めると、キックも決まり、20-12と瞬く間に8点のリードを取り戻す。
ウルグアイは試合終盤にかけ、粘り強いアタックを見せるが、地力に勝るフランスに対し、33分にトライを喫する。結局、試合はそのままノーサイド。ウルグアイが善戦するも、フランスが27-12で開幕2連勝を飾った。