2023年9月30日土曜日

ラグビーワールドカップ2023フランス大会予選プールD組

Nantes Stade de la Beaujoire 収容客数38,285人(テレビ観戦)

59 - 5 Argentina勝利

W杯初の南米対決

アルゼンチンのヘッドコーチ Michael Cheikaは、9月30日土曜日ナントのスタッド・ドゥ・ラ・ボージョワールで行われるプールD チリ戦のスコッド23人を発表した。ベテランとRodrigo Isgro および Martín Bogado(写真)のラグビーワールドカップのデビューを果たす選手を融合した先発15人に加え、Ignacio Ruiz および Joaquín Oviedoもラグビーワールドカップ初出場でベンチに入った。

ヘッドコーチのMichael Cheikaは、前回の試合19-10でサモアを破った先発15人から11人を変更し、今回のメンバーに残ったのはMarcos Kremer、Guido Petti、Eduardo Bello および Juan Martin Gonzálezの4選手のみである。

ロス・プーマスの中でこれまでのRWC2023の全3試合に先発出場しているのは、Marcos Kremer および Juan Martin Gonzálezの2人だけである。Kremerは、ここまでフル出場を果たしている。

RWCデビューする4人に加え、Cheikaはアルゼンチン史上において最多キャップ数の上位5人のうち3人であるAgustín Creevy、Nicolás Sánchez および Tomás Cubelliを先発に入れた。

先発のうち年齢が30歳またはそれ以上の選手は、Agustín Creevy、Facundo Isa、Tomás Cubelli、Nicolás Sánchez、Juan Imhoff およびキャプテンの Jerónimo de la Fuenteの6人である。

Agustín Creevyは、自身のラグビーワールドカップ18試合目にアルゼンチン史上ラグビーワールドカップでの最多キャップ数を誇るMario Ledesma Arocenaと肩を並べる。38歳と199日でCreevyは、ウルグアイのDiego Ormaechea (RWC 1999で40歳と26日)、ナミビアのPJ van Lill (RWC 2023で39歳と297日)、およびカナダのSpence McTavish (RWC 1987で38歳と278日)に次いで、ラグビーワールドカップでプレーする選手で4番目に年齢の高い選手となる。

この試合でNicolás Sánchezは代表キャップ100を獲得する予定で、100試合出場を達成する2人目の選手となる。また、Sánchezはアルゼンチンのラグビー史上最多得点者(872点)であり、あと16点を挙げるとワールドカップ史上でアルゼンチン最多得点者であるGonzalo Quesadaの記録を上回る。 

一矢報いるか

チリのヘッドコーチPablo Lemoineは、9月30日日曜日に行われるプールDのアルゼンチン戦のメンバー23人を発表し、フロントローに復帰するJavier Carrascoを含め、スタメンに8人の変更を加えた。

Santiago Pedreroは、交代で入り25分プレーした日本戦、先発し53分プレーしたサモア戦のあと、今回2度目のスタメンに選ばれた。

Clemente Saavedra および Raimundo Martinezは、自身らのRWC2023初出場となったサモア戦の後、2度目となるバックローとしてキャプテンのMartín Sigrenに加わる。

交代で入れば、Nicolas Herreros および Augusto Sarmientoはラグビーワールドカップで初出場を果たすことになる。

キャプテンMartín Sigrenは、RWC2023でチーム最多となる(26回)キャリーを記録している。

Iñaki Ayarzaは、攻撃で最も危険な選手の一人であり、22回のキャリーで11人のディフェンダーを抜いている。

Clemente Saavedraは、チリの中で最も多く(61回)ラックに参加しており、守備側のラック参加数もチーム最多の13回だがジャッカルの成功やペナルティを奪ったことはない。ラインアウトではメインのキャッチャーの役割を担っており、チーム最多のキャッチ成功数14回を誇る。

Argentinaがベスト8へ前進

ラグビーワールドカップ2023は4週目に入り、プール戦の趨勢が輪郭を帯びてくる中、この日のナントでは、ワールドカップ史上初の南米対決となるアルゼンチンチリの一戦が行われた。

試合が動いたのは9分。前節からスタメン11人を変更したアルゼンチンがペースを握り、有利なテリトリーで試合を展開する。敵陣でのラックから素早い球出しでボールを繋ぐと、この試合が節目の代表100キャップとなった4大会連続出場中のSO(スタンドオフ)ニコラス・サンチェスが単独で持ち込みトライ。サンチェスが自らコンバージョンも決め、アルゼンチンが7-0と先手を取る。

セットピースでも優位に立つアルゼンチンは、13分にスクラムで得たPG(ペナルティゴール)をサンチェスが決めて3点を加えると、16分には敵陣深い位置でのラインアウトからモールでインゴールへ押し込みトライを奪う。ここもSOサンチェスが角度のない位置からコンバージョンを決め、17-0とする。

対するチリは相手の陣地を回復するキックの処理を誤る場面が目立ち、不利なテリトリーでのプレー時間が増える苦しい展開となる。

猛攻の手を緩めないアルゼンチンは、敵陣深い位置でのカウンターラックでチリにターンオーバーを強いると、最終的には23分にラインアウトからのドライビングモールでトライを奪う。SOサンチェスのキックも危なげなくゴールポストの間を通過し、24-0とアルゼンチンがリードを広げる。

この後、アルゼンチンのWTB(ウィング)ロドリゴ・イスグロに危険なタックルによるイエローカードが提示されると、シンビンとなった26分以降はアルゼンチンの得点ラッシュが一旦沈静化する。しかし、攻撃にバリエーションを欠くチリは、敵陣でプレーできない時間が続き、結局、前半はアルゼンチンが24-0と、チリに得点を許さないまま終了の笛を迎えた。

投稿者

ラグビー好きの食いしん坊

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