2023年10月6日金曜日
ラグビーワールドカップ2023フランス大会予選プールA組
Lyon OL Stadium 収容客数58,883人(テレビ観戦)
60 - 7 France勝利
初優勝に死角なし
フランスのヘッドコーチ Fabien Galthiéは、金曜日リヨンで行われるプールAのイタリア戦のスコッド23人を発表し、DupontMaxime Lucuが負傷したキャプテンのAntoine に代わりスクラムハーフで、Louis Bielle-BiarreyがGabin Villiereに代わり左ウイングに入った。
Charles Ollivonは、2022年11月トゥールーズでの日本戦以来、キャプテンを務めることになり、自身のキャリアでは14度目となる。
2017年に国際試合デビューを果たして以来、イタリア戦で欠場するのは、今回で3度目である – 2018年マルセイユで34-17の勝利、および2020年11月パリで36-5の勝利を収めた試合は欠場している。
2月のシックスネーションズのイタリア戦に交代で入り勝ち越しのトライを挙げて以来、Matthieu Jalibertはフライハーフで選出され続けている。2022年7月に行った日本ツアーでの2試合以来初めて、Matthieu Jalibert はMaxime Lucuとハーフ団を組む。
Damian Penaudは、2023年にこれまでで最多となる12トライを記録している。彼は現在、キャリア最長となる6試合連続でのトライ成功を成し遂げている。彼はフランス代表歴代3番目となる33トライを挙げ、これを上回るのはSerge Blanco(38)とVincent Clerc(34)のみである。
Louis Bielle-Biarreyは、今年エジンバラで行われたスコットランド戦でデビューして以来、フランス代表として5試合に出場し4トライを挙げた。
Thomas Ramosは2023年に1試合平均17.3得点を記録し、今シーズン、1試合のテストマッチで2本以上のゴールキックを外したことがない。
今年の初めにローマで行われたイタリアとの試合では、1トライ、コンバージョンキック3本、ペナルティゴール1本を決め、フランスの29得点のうち14得点を挙げた。
ナミビア戦ではコンバージョンキック13本のうち12本を蹴り、キャリア最多の24得点を挙げた。
フランスとイタリアがRWCで対戦するのは今回で2度目となる。前回対戦した2015年のチームから、この重要な試合のチームに引き続き起用されたのは、Tommaso AllanとGaël Fickouの2選手のみである。
悲願のベスト8なるか
イタリアのヘッドコーチKieran Crowleyは金曜日にリヨンで行われるフランス戦の出場メンバー23人を発表した。怪我とスクラムに苦戦し、96 – 17で敗戦となったニュージーランド戦の後に、Simone Ferrari(写真右) Hame Faiva、Pietro Ceccarelliを起用し、フロントローを総入れ替えした。また、バックスのスター選手であるTommaso Allan、Paolo Garbisi、Ange Capuozzoは全員ポジションを入れ替えた。
ヘッドコーチのKieran Crowleyは、前試合に96 – 17で敗戦した時の先発メンバーから、5人のメンバー変更と3つのポジションを変更を行なった。
Simone Ferrari、Epalahame Faiva、Pietro Ceccarelliはフロントローを総入れ替えし、Niccolò CannoneはFederico Ruzzaのパートナーとしてセカンドローに戻る。
Pierre Brunoはナミビア戦にベンチからの出場で33分プレーし、RWC2023にて初めて右ウィングとして先発する。
先週フルバックとして先発したTommaso Allanは、フライハーフに戻る。オールブラックス戦で10番のジャージを着たPaolo Garbisiは、インサイドセンターに戻り、過去4試合中の3試合を右ウィングとして出場したAnge Capuozzoはフルバックに移る。
試合当日のメンバー23人には、2月のフランス戦に5点差で敗戦したチームから15人が引き続き起用され、そのうち11人は先発出場となる。
Tommaso Allanは、RWC2023で試みた15回すべてのゴールキックを成功させている。ラグビーワールドカップ2015で前回フランスと対戦したから、引き続き起用された唯一の選手である。
プロップのSimone Ferrariはテストマッチ50試合目の出場となり、同様にLuca Morisiもベンチ入りからの出場が叶った場合に50試合目の出場となる。Ferrariがルースヘッドとして先発出場するのはキャリアにおいて2度目である。今年初めのフランス戦も含め、キャリア33試合中32試合をタイトヘッドとして先発出場した。
Franceが予選プールA組1位でベスト8へ
ラグビーワールドカップ2023は、プール戦が大詰めを迎えるなか、この日はリヨンにて、プールAからのベスト8残り1枠をかけ、開催国フランスと、初の決勝トーナメント進出を目指すイタリアが対戦した。なお、リヨンではこれが今大会最後の試合に。
イタリアはプール戦突破へ勝利が絶対条件、フランスは引き分け以上でプール戦首位でのベスト8進出が決まるという状況で迎えたゲームは、開始早々の2分にフランスが動かす。
ハーフウェイライン付近からアタックを開始したフランスは、フェーズを重ねながらじわじわと敵陣へ攻め入ると、最後はワイドへ展開するなかでWTB(ウィング)ダミアン・プノーがしっかりとトライを奪い切り、先制に成功。FB(フルバック)トマ・ラモスのコンバージョンも決まり、フランスが7-0と幸先良いスタートを切る。
フランスは7分に蹴り合いの中でペナルティを獲得すると、ショットを選択。このPG(ペナルティゴール)をFBラモスが難なく決め、10-0とリードを広げ、試合の主導権を握る。
デザインされた攻撃に加え、アンストラクチャーの攻撃でも相手の守備陣を凌駕するフランスは13分、敵陣でのラインアウトから、パスミスもあり多少乱れた展開となるなか、WTBプノーの絶妙なキックパスがWTBルイ・ビエル=ビアレに通ると、そのままディフェンダー2人をかわしてトライ。コンバージョンも決まり、17-0としたフランスがホームの大観衆を沸かせる。
試合が一方的な流れとなり始めるなか、多彩な攻撃を見せるフランスは22分、敵陣深い位置でのスクラムから、FW(フォワード)で近場へゴリゴリ押し込むなか、一転してBK(バックス)へと展開すると、オフロードを絡めた巧みなパス回しからWTBラモスがトライを奪う。キックも決まり、前半23分の時点でフランスのリードは24点に。
一方、前半のうちに反撃の狼煙を上げたいイタリアは、34分に敵陣深い位置でのラインアウトからフェーズを重ねるなかで、FWがトライを奪ったかに見えたが、これは直前のプレーで反則があり、TMOで取り消しに。イタリアはその直後にも、ペナルティでタッチキックをミスするなど、立て続けに自らチャンスを手放すことに。
するとフランスは38分、ラインアウト・モールからボールを出すと、SO(スタンドオフ)マチュー・ジャリベールの芸術的なキックパスが、WTBプノーに繋がりトライ。ボーナスポイントを確定させたフランスがキックも決め、31-0としてハーフタイムを迎える。
後半に入ってもフランスの勢いは止まらず、7分にSOジャリベールのトライで加点すると、14分にはラインアウト・モールからHO(フッカー)ペアト・モヴァカがトライを決め、試合を決定付ける。その後もピッチ上の戦いを完全に制圧したフランスが23分にトライを加えたのに対し、イタリアは31分にようやくトライを決め、一矢報いる。
結局、試合はその後、トライとPGで加点したフランスが60-7で圧勝。プールA全勝の1位突破で準々決勝進出を決めた。一方、イタリアは今大会からの敗退が決まるも、プール戦3位となり、次回大会の出場権を手にした。