2019年9月21日土曜日
予選プールB
横浜国際総合競技場 観客数 63,649人
23 - 13 ALL BLACKS 勝利
大会2日目の大一番
大会屈指の強豪同士の対決が早くも大会2日目に組まれた。予選プール最注目の一戦。大会3連覇を目指す絶対王者ALL BLACKS(NZ代表 当時世界ランキング2位)は過去3回のW杯優勝を誇る。対戦相手のSpringboks(南アフリカ代表 当時世界ランキング4位)は過去2回W杯で優勝している。
この試合の前までに両者は過去98回対戦しており、ALL BLACKSの58勝4分け36敗。近年のテストマッチの戦績からしても、どちらかのチームが優勝しても全く不思議ではない。むしろ優勝予想の本命と対抗と言っても過言ではなかった。
これぞワールドカップ!
JRを乗り継いで新横浜へ向かう。JR東神奈川駅あたりからはALL BLACKSとSpringboksのレプリカジャージを身に纏った両チームのファンで電車はすし詰め状態に…新横浜駅からスタジアムまでの20分ほどの道のりも同様に両チームのファンで溢れかえっていた。日本在住のファンに加え、遠路はるばる来日したファンも多いだろう。彼らは1ヶ月半後の決勝まで見届けるつもりなのだろうか…そんな事を考えながら、ワールドカップならではのビッグマッチ観戦。期待に胸が高鳴る。
Springboksの試合は筆者にとって初めてのスタジアム観戦となる。とても楽しみだ。それにしてもこれほどの海外ファンが応援に駆けつける光景は、さすが世界三大スポーツイベントのひとつ。祝祭感が半端ない。4年に一度テレビで繰り広げられた光景が目の前にあることが本当に夢のようだ。
興奮のカパ・オ・パンゴ
ALL BLACKSといえば「ハカ」。2種類のハカのうち、この日は「カパ・オ・パンゴ」が披露された。筆者は初「カパ・オ・パンゴ」体験だったので感激した。この先もALL BLACKSが来日してJAPANと対戦するかもしれないが、「カ・マテ」を披露することが多いと思われるので、日本国内で「カパ・オ・パンゴ」を観ることが出来るのはこの大会中だけかもしれない。「カパ・オ・パンゴ」はここぞというときにしか披露しないと言われているからだ。ちなみに「カパ・オ・パンゴ」の写真は観るのに夢中になり、撮り損ねてしまった。残念。
試合は前半20分頃まではSpringboksのPGによる3点のみと緊迫した展開。Springboksやや優勢にみえたが、22分過ぎにALL BLACKSはPGを決めて同点にする。その後も相手のミスに乗じて連続トライを決め 17-3 とALL BLACKSリードで後半へ。
後半は粘るSpringboksが1トライを返しSOハンドレ・ポラードがDGを決めるもALL BLACKSが2PGを決め 23-13 で逃げ切った。試合を通じて感じたのはSpringboksの強靱なフィットネス、ALL BLACKSの驚異的なスピードとスキル。世界中で語り尽くされたであろう両チームの特徴を見せつけられた掛け値無しの世界最高峰の戦いだった。
それぞれのファンの「ALL BLACKS!」コールと、それに対抗するような「BOKA!」コール。試合後に両国ファンが笑顔で握手し「いい試合だったな…決勝でまた会おうぜ!」(内容は外国語が不自由な筆者の想像)と声掛け合うラグビーらしい光景。試合後、整列してスタンドにお辞儀するALL BLACKSのメンバー達…試合中のみならず一日中ワールドカップを満喫した素晴らしい1日だった。試合の詳細はコチラ。
2023年4月1日土曜日からは J SPORTS で「ラグビーワールドカップ100選!」が放送・配信予定。
2023年9月9日土曜日からは J SPORTS で「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」が放送・配信予定。
2023年7月8日土曜日からは WOWOW で南半球4カ国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」が6試合放映予定。