2019年9月29日 日曜日
予選プールD
東京スタジアム 観客数 47,885人
29 - 25 Wales勝利
予選プールDの大一番!
予選プールDに入ったのは、Wallabies(オーストラリア代表)、Wales、Georgia、Fiji、Uruguayの5チーム。WallabiesとWalesは予選プールDの2強と言っていい。ラグビーW杯ではこの2チームはよく対戦するイメージがある。2011年は3位決定戦で、2015年は予選プールで対戦している。ラグビーワールドカップでの対戦ではWallabiesが大きく勝ち越している。1987年第1回大会の3位決定戦以来の勝利をWalesが挙げることが出来るか。今回もお互いベストメンバーで激突する。
祝祭感満点
今月2回目の飛田給駅。JRから乗り換えた新宿からWallabies・Walesそれぞれのファン達が増えてくる。在日或いは今大会観戦の為に来日したファン達が贔屓チームのレプリカユニフォームを着たり、法被を着たり、鉢巻きを巻いたり、思い思いの格好で東京スタジアムを目指す。飛田給駅ではWalesの赤、Wallabiesのゴールド(黄色)の軍団が駅前から楽しそうにビールを片手にワイワイやっている。非日常的な祝祭感で、筆者達の気持ちもどんどん高揚していく。
スターたちの競演
両チームにはスター選手が揃った。WalesにはキャプテンでLOのA.W.ジョーンズ、ベテランSHのG.デービス、SOのキックの名手D.ビガー、大型WTBのG.ノースなど。Wallabiesでは、両FLのM.フーパー、D.ポーコック、SHのW.ゲニア、ベテランWTBのA.アシュリークーパーなど。前回のW杯やシックスネーションズ、ザ・ラグビーチャンピオンシップなどで活躍したスター選手達の登場に胸が高鳴る。
序盤はWalesの気迫が勝る
キックオフ36秒後にWales・SOのD.ビガーのドロップゴールが決まる。その後も前半は総じてWalesが押し気味で前半終了間際のWales・SHのG.デービスのインターセプトからのトライなどで、Walesが 23 – 8 のリードで折り返す。後半はWallabiesが地力を発揮して一時は 26 – 25と1点差にまで迫るが、最後はWalesがその年のシックスネーションズを制した守備力で守り切り、最終スコア 29 – 25 で逃げ切った。試合の詳細はコチラ。
綺羅星のごときスターたちが競演するグラウンド。Walesの気迫はキックオフ直後から試合終了まで途切れなかった。WallabiesはWalesの気迫に終始押され気味だったものの、地力を発揮してノーサイド直前まで勝利の可能性を漂わせていた。かつてはワールドカップでは南半球優位が顕著だった。過去8回のW杯では北半球のチームは一度しか優勝出来てない(2003年にEnglandが優勝)。前回の2015年W杯では準決勝の4チームはすべて南半球のチームだった。しかしこの試合を観る限り、そのような「南北差」は無くなっている気がする。今大会の今後の展開が本当に楽しみになってきた。それにしても両チームのファンはとても熱狂的だが、すごくフレンドリー。写真撮影にも気軽に応じてくれて陽気でこちらまで笑顔になる。試合に勝っても負けてもラグビー、W杯、そして日本を心から楽しんでいる気がした。本当に楽しそうだった。
2023年4月1日土曜日からは J SPORTS で「ラグビーワールドカップ100選!」が放送・配信予定。
2023年9月9日土曜日からは J SPORTS で「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」が放送・配信予定。
2023年7月8日土曜日からは WOWOW で南半球4カ国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」が6試合放映予定。