2015年10月25日日曜日
London Twickenham Stadium 収容客数82,000人(テレビ観戦)
29 - 15 Wallabies勝利
組織力のWallabies
Wallabiesは準々決勝ではScotland相手に1点差という薄氷の勝利。試合終了直前のPGによる逆転勝利だった。厳しい試合だったが、逆にこの試練がポジティブに働くかもしれない。WallabiesのFW第3列はスコッド・ファーディ、マイケル・フーパー、デビッド・ポーコックと強力な布陣。ベテランのCTBマット・ギタウ、WTBドリュー・ミッチェルが復帰し、FBにはイズラエル・フォラウが入ったBKラインは決定力抜群。攻撃では敵陣に入るとセットピースからのサインプレーでトライを狙う。ディフェンスでは、1人目のタックルが外されても分厚いカバーディフェンスで容易に突破を許さない。その組織力は高い。
魂のラグビー LOS PUMAS
LOS PUMASは準々決勝で優勝候補のIrelandを 43-20 と圧倒して勝ち上がってきた。ワールドカップ2007France大会で3位獲得の立役者となったCTBファン・マルティン・エルナンデスが健在で、SOニコラス・サンチェスと共に多彩なキックと巧みなパスでBKラインをリードする。FWではキャプテンのHOアグスティン・クレービーの他にLOトマス・ラバニーニ、FLパブロ・マテーラらが激しいコンタクトで攻守に活躍する。トライを取る決定力もあり、Wallabies相手にも十分勝機はある。
アグレッシブなラグビーの応酬
試合開始後から両チーム共に積極的にボールを動かす。目まぐるしくボールの所有権が変わる展開の末、トライをあげたのはWallabies。LOS PUMASのSOニコラス・サンチェスのパス インターセプトからWallabiesのLOロブ・シモンズが決めた。その後もアグレッシブにボールを動かし合う展開の中、前半はWallabiesが WTBアダム・アシュリークーパーが2トライを加える。一方LOS PUMASも3PGで何とか喰らい付いていく。前半は 12-9 とWallabies3点リードで後半へ。
後半に入ってもLOS PUMASはボールを保持しトライを狙う姿勢を崩さない。BKでもFWでもボールを持つとパスするよりも抜きに行く。何度もキックで戻され、その度に挑んで行く姿は感動的ですらあった。しかしWallabiesはタックルミスしても分厚いバックアップで決定的な突破を許さず、ノートライで守り切る。Wallabiesは後半にもWTBドリュー・ミッチェルの素晴らしい突破からアシュリークーパーがこの日ハットトリックとなるトライを取り試合を決めた。