ラグビーワールドカップ2015England大会決勝

2015年10月31日土曜日

London Twickenham Stadium 観客数80,125人(テレビ観戦)

34 - 17 ALL BLACKS大会史上初の連覇達成!

オールブラックス

決勝にダン・カーター初登場

ALL BLACKSの至宝ダン・カーター前回大会は決勝トーナメントを怪我で欠場。決勝の舞台に立つのは初めてとなる。同じくALL BLACKS史上最高のキャプテンと呼ばれるリッチー・マコウと共にW杯史上初の連覇を狙う。加えて、ここまで8トライのWTBジュリアン・サヴェアや抜群の突破力を誇るCTBマア・ノヌーなど世界的名手が先発し、インパクトプレーヤーとしてソニー・ビル・ウィリアムズボーデン・バレットらが控える豪華な布陣。攻守に隙がなく、特にブレイクダウンでのターンオーバータッチキック後のクイックスローなどアンストラクチャーからのスピードに乗った攻撃が得意でトライを量産する。

Wallabies

FWの奮闘が鍵か

「死のプール」と呼ばれた予選プールA組を1位で通過し準決勝でもLOS PUMASをノートライに封じたWallabiesだが、さすがにALL BLACKS相手には分が悪い。勝利の条件としてはラインアウトやスクラムでボールを失わない事、ブレイクダウンで競り負けない事が必須となる。特にFLスコッド・ファーディマイケル・フーパーのコンビ、No.8のデビッド・ポーコックらがALL BLACKSの強力第3列相手にどこまで実力を発揮できるか。WTBドリュー・ミッチェルアダム・アシュリークーパー、FBイズラエル・フォラウらが敵陣でのセットピースから一発でトライを決める場面が増えれば、Wallabiesに勝機が見えてくる。

激しくぶつかり合う意地と意地

ALL BLACKSWallabiesの初対戦は1903年。これまでに154戦戦いALL BLACKSの105勝42敗7引き分け。W杯では過去3回対戦し、こちらはWallabiesの2勝1敗。2015年は2回対戦し1勝1敗。通算成績こそALL BLAC大きく大きく勝ち越しているが長年のライバル同士であることに間違いない。一度W杯に優勝すると以降の勝利へのモチベーションの維持が難しい。前回大会優勝のALL BLACKSよりWallabiesの16年振りとなる優勝へのモチベーションの方が上回るのでは?加えて、ここまで比較的楽に勝ち上がってきたALL BLACKSより、苦戦続きのWallabiesの方が結束力では上回るかもしれない。試合前にそんな予想をしながら観戦するのも楽しい。

試合が始まると、攻めるALL BLACKSと必死に守るWallabiesの構図が続く。戦前の予想通りWallabiesの第3列が奮闘しALL BLACKSにトライを許さない。それでも前半30分を過ぎるとALL BLACKSの攻撃の継続時間が長くなる。前半39分にはCTBコンラッド・スミスがチャンスを作り、最後はFLリッチー・マコウからWTBネへ・ミルナースカッダーへラストパスが通りトライ。SOダン・カーターのコンバージョンキックも決まり、前半は 16-3 とALL BLACKSリードで後半へ。

後半開始からCTBのコンラッド・スミスからソニー・ビル・ウィリアムズに交代すると、開始早々得意のオフロードパスでチャンスメイク。オフロードパスを受けたCTBマア・ノヌーがタックルを躱してトライ。交代策が奏功し、21-3 と点差を広げる。対するWallabiesは後半12分にALL BLACKSのFBベン・スミスのシンビンにより数的優位になると、そのシンビンで得たペナルティを起点にNo.8デビット・ポーコックがトライ。続く後半23分にはSHウィル・ゲニアの上げたパントを追走するWTBドリュー・ミッチェルがキャッチ。ミッチェルのラストパスをCTBテヴィタ・クリンドラニがトライを決める。21-17 と4点差に詰め寄ったWallabiesだったが、ALL BLACKSのSOダン・カーターの後半30分にDGを、後半35分にはPGをそれぞれ決められ10点差に。後半38分には交代出場のボーデン・バレットがトライを奪って、熱戦に終止符を打った。

投稿者

ラグビー好きの食いしん坊

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