2023年9月17日日曜日

ラグビーワールドカップ2023フランス大会予選プールC組

Saint-Etienne Stade Geoffroy-Guichard 収容客数41,965人(テレビ観戦)

15 - 22 Fiji勝利

Wallabies

連勝なるか

ヘッドコーチのEddie Jonesは前試合でジョージアを下した先発メンバーから3名を変更し、負傷したフロントローのTaniela TupouをJames Slipperが交代し、セカンドローにNick Frost、スクラムハーフにNic Whiteが入ることになる。

オーストラリアの出場メンバー23人の内、RWC2019でフィジーと対戦したメンバーは5人のみとなり、Samu Kerevi、Nic White、Marika Koroibete、Jordan UeleseそしてJames Slipperが選考された。Richie Arnoldの双子の兄であるRoryが同日に出場した。

James Slipperがタイトヘッドとして先発するのは彼のキャリアにおいて、2012年ブリスベンで行われたオールブラックス戦、2021年トゥイッケナムで対戦したイングランドとの試合を経て、3度目のみとなる。ワラビーズとしてこれまで先発した75試合中の73試合はルースヘッドとしての出場である。オーストラリア代表として彼よりも出場回数が多いのはGeorge Greganだけである。

Ben Donaldsonは、先週ラグビーワールドカップのデビュー戦で25点を得点しており、RWCの試合においては、2015年イングランド大会で Bernard Foleyが得点した28点以来、過去のワラビーズを含めても最も高い記録となる。

Nic WhiteとCarter Gordonがオーストラリア代表として共に先発するのは初めである。

戦力充実のフライング・フィジィアン

ヘッドコーチSimon Raiwaluiは、先週ウェールズ戦で敗れた先発15人に4人の変更を加え、Levani Botiaがバックロー、Simione Kuruvoliがスクラムハーフ、Josua Tuisovaはインサイド・センター、Jiuta Wainiqolo はウイングに入る。

この試合に出る23選手のうち、8人がスーパーラグビーのフィジアン・ドゥルアでプレーしている。今シーズン、オーストラリアのチームと7回対戦したうち、スバでのメルボルン・レベルズ、クイーンズランド・レッズとの対戦で2勝を収めた。

大会の開幕週の試合において、ボールキャリア上位3人のうち2人がフィジーの選手で、Viliame Mataは大会最多の22キャリーを記録し、 Ilaisa Droaseseは3位で19キャリー。 

  • Semi Radradraは、チーム3位となる16キャリー、アドバンテージラインを越える獲得距離はチーム2位の107メートル、そして抜いたディフェンダーの数は6と、フィジーの攻撃の主力選手で、ウェールズの脅威となった。 

Waisea Nayacalevuは、RWC2019でワラビーズと対戦した際に自身の1トライそしてPeceli Yatoへのアシストで、チームの2トライに絡んだ。 

大金星

 ラグビーワールドカップ2023(フランス大会)のプールC初戦でウェールズ代表に競り負け、16年ぶりの準々決勝進出へ向けてあとがなくなったフィジー代表だが、サンテティエンヌで9月17日、オーストラリア代表を22-15で下し、望みをつないだ。
 フィジーはこの試合までに、オーストラリアと22回戦って2勝しかしたことがなく、最後に勝ったのは1954年だったが、最高の舞台で大きな勝利を獲得。ノックアウトステージへ進める上位2枠をめぐり、同組の戦いは混とんとしてきた。

 オーストラリアに先制を許したフィジーだが、PRエロニ・マウィが強烈なタックルを決めるなど、序盤から激しくディフェンスし続けた。

 ペナルティゴール(PG)で得点を重ね逆転するも、前半23分、オーストラリアのSHニック・ホワイトが自陣から「50:22キック」を決めて敵陣22メートルライン内のマイボールにすると、WTBマーク・ナワンガニタワセがタッチライン外からクイックでボールを入れ、CTBサム・ケレビと連係してゴールドジャージーの14番がインゴールに持ち込みトライが認められた。

しかし、前半はテリトリー、ポゼッションともフィジーが上回り、27分にPGで再び逆転する。32分には強力なドライビングモールで相手の反則を引き出し、ゴールキック好調だったSHシミオネ・クルヴォリが3点を追加。12-8で折り返した。

 フィジーは後半の入りもよく、43分(後半3分)、ハイボールを相手がお見合いしたところ、バウンドボールをCTBチョスア・トゥイソヴァが確保してゴールへ走り切り、チームは勢いがついた。SHクルヴォリか厳しい角度からコンバージョンを決め、貴重な2点を追加。

 この日のフィジーは規律がよく、反則数は相手の「18」に対し「7」と少なかった。ラインアウトは苦しんだが、スクラムではオーストラリアにプレッシャーをかけた。ブレイクダウンでも奮闘、ターンオーバー成功は11回もあった。

58分、オーストラリアがフェイズを重ねてゴールに迫ったが、フィジーは耐え、ブレイクダウンでからんでピンチを脱出した。61分はLOテ・アヒワル・シリキダヴェタが、63分はCTBトゥイソヴァがジャッカルでオーストラリアに傾きかけた流れを止めた。

 苦しい時間帯を踏ん張ったフィジーは66分、PGで大きな追加点を獲得。
 オーストラリアが68分にトライを奪い返し、7点差に詰め反撃ムードを高めたが、数分後、今度はウェールズ戦最後のエラーで悔し涙をのんだWTBセミ・ランドランドラがブレイクダウンでファイトしてチームをピンチから救った。

 そして試合終了間際、フィジーは相手ボールスクラムでFWパックがプレッシャーをかけてペナルティを獲得し、歓喜の瞬間を迎えた。

 これで両チームとも1勝1敗(勝点6)。勝ったフィジーの残り試合の相手はジョージアとポルトガル。オーストラリアは、2連勝で首位(勝点10)のウェールズと24日に対戦し、最後のポルトガル戦も気が抜けなくなった。

投稿者

ラグビー好きの食いしん坊

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