2017年6月10日土曜日
熊本・えがお健康スタジアム 観客数18,585人
33 ー 21 JAPAN 勝利
初めてのテストマッチ観戦
筆者の最初のテストマッチ観戦は2017年の熊本。現地では前年に震度7の「熊本地震」が発生し大きな被害が発生。このテストマッチはその復興支援としての側面もあった。相手は欧州の中堅国ROMANIA。ラグビーの世界でトップクラスの強豪とされる「ティア1」クラスのチームではないが、JAPAN同様ラグビーW杯には第 1回大会から連続出場している。
ROMANIAは伝統的に伝統的に強力スクラムとフィジカルの強さが特徴で、この試合当時、ラグビーW杯2019日本大会でもJAPANと同じグループリーグに入ることが決まっていた。(後日譚となるが、ROMANIAは規定違反が発覚しラグビーW杯2019日本大会には出場出来ず。代わってRussiaが出場した。詳細はコチラの記事を参照。)
会場のアクセスには難あり
試合会場となった「えがお健康スタジアム」は、熊本市の中心部から自家用車で1時間程度の郊外に位置する。スタジアムへのアクセス方法を調べると、JR・私鉄はおろか路線バスや路面電車も通ってない。スタジアム併設の駐車場が小さい事に加え、スタジアム周辺の交通渋滞への懸念から自家用車は使用不可。2万人を収容するスタジアムへの観客のアクセス手段はシャトルバスのみとなっていた。
筆者が利用したのは所謂パーク&ライド方式のシャトルバス。先ずは有料のチケット(駐車場使用料と往復バス運賃合わせて1,000円程度)を事前購入。次に自家用車で指定された大規模駐車場に移動後チケットを使用して駐車。その後同じくチケットにて大規模駐車場からシャトルバスに乗り所要時間30分程度でスタジアムに向かう、というもの。所要時間とは別に、シャトルバスに乗車する迄の待ち時間が行きは30分前後、帰りは1時間前後。その他のアクセス方法としては、JR熊本駅や熊本バスターミナルからの直通シャトルバス。スタジアムまでの所要時間はそれぞれほぼ同じで、行きは1時間前後、帰りは2時間程度必要だったらしい。
利用者としてはスタジアムへのアクセスについては改善を望むが、それには巨額のインフラ投資が必要となる。地方ではこれほどのビッグイベントがさほど頻繁に開催されるわけではなく、諸般の事情を鑑みてアクセス改善は難しいのが現実だ。しかし逆にいえばその不便さを承知の上で「熊本地震」復興支援としてのビッグイベント開催だった。因みにこの試合の2年後、ラグビーW杯2019日本大会でも熊本で2試合開催された。つまりこの試合はW杯本番2年前のテストイベントだった。問題もあったかもしれないがW杯本番に向けて対策も練られた筈だ。実際ラグビーW杯2019日本大会では、熊本会場としてこの「えがお健康スタジアム」が使用され、アクセス難こそ解決されなかったものの、大きな問題もなく大盛況だった。
2017年のこの試合の主催者も、試合後にシャトルバス乗車待ちの時間が長時間化することは当然想定済みで、帰りのシャトルバス待ちの混雑を緩和させるべく、地元アイドルのミニコンサートや座談会など試合後のイベントも多数用意して、観客の帰り時間が分散するような工夫をしていた。沢山の出店もあり、天気も良く、本当にお祭りのようだった。興奮しすぎて試合中の写真が全く無いのが残念。肝心の試合結果の詳細はコチラの記事を。メンバーにも懐かしい顔が並ぶ。
中川家も登場
2023年4月1日土曜日からは J SPORTS で「ラグビーワールドカップ100選!」が放送・配信予定。
2023年9月9日土曜日からは J SPORTS で「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」が放送・配信予定。
2023年7月8日土曜日からは WOWOW で南半球4カ国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」が6試合放映予定。