2019年10月26日 土曜日
準決勝
横浜国際総合競技場 観客数68,843人
19 - 7 England勝利
王者に挑むラグビーの母国
3連覇を目指しここまで危なげなく勝ち上がってきたALL BLACKS。一方のEnglandも準々決勝で難敵Wallabiesを下し、好調を維持している。Englandは2003年W杯2015年オーストラリア大会で北半球のチームで優勝しているが、W杯ではALL BLACKSに一度も勝利がない。果たしてEnglandが歴史的な勝利をもぎ取ることができるか。前評判ではやはりALL BLACKSが有利といわれているが…
両国の国家斉唱が終わり、注目のハカ「カパ・オ・パンゴ」が始まる。対するEnglandは逆Vの字陣形で迎え撃つ。大歓声に包まれるスタジアム、おそらくW杯の名場面として永く語り継がれる事になるワンシーンだった。名将エディー・ジョーンズHCのアイディアだったのだろうか。『格上のチームに勝つには相手に「いつもとは何か違う」、という違和感を感じさせる事が重要だ。』とエディの著書で読んだことがある。今日のALL BLACKSもきっとそう感じたことだろう。
Englandのキックオフで試合が始まると、いきなりEnglandが開始2分でトライを奪い先制する。その後はハイテンポで攻め合うも、両チームは規律正しく守り互いに得点を許さない。緊張感のあるレベルの高い攻防は最後まで続きロースコアながらついにEnglandが対ALL BLACKS戦でW杯史上初めて勝利を収めた。試合の詳細はコチラ。
Englandサポーターは大はしゃぎ
大会の華といえるEnglandサポーター。レプリカジャージ姿のサポーターは序の口で、白を基調に赤をアクセントに使ったお揃いのスーツのグループ、お手製の十字軍のコスチュームのグループなど、心からW杯を楽しんでいる。観てるこちらまで幸せになる。そんなサポーター達の熱い想いに後押しされたか、大方の予想を覆してEnglandが堂々と勝利を挙げた。大会もいよいよクライマックスへ。
ハカに逆Vの字陣形で対抗するEnglandフィフティーン、中でも不敵な笑みを浮かべるEngland主将のCTBオーウェン・ファレルの姿。試合後にプレスから「何故負けたのか」と問われ、真摯に答えるALL BLACKS主将のNo.8キーラン・リードの呆然とした表情。試合開始前から試合後まで掛け値なしに一日中楽しめた素晴らしい準決勝となった。
2023年4月1日土曜日からは J SPORTS で「ラグビーワールドカップ100選!」が放送・配信予定。
2023年9月9日土曜日からは J SPORTS で「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」が放送・配信予定。
2023年7月8日土曜日からは WOWOW で南半球4カ国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」が6試合放映予定。